気候変動による水災害の激甚化・頻発化が拡大するなか、2021年6月より販売開始しました「IoT多点観測システム」において、国土交通省が掲げる社会資本整備重点計画の水門・樋門・樋管の遠方監視に最適なインターフェースの拡充を行い、2024年12月1日から発売いたします。

図1:水門・樋門・樋管の遠方監視システム構成図

誕生の背景

近年、数十年に一度と想定されてきた水害がいつどこで発生してもおかしくない状況です。
国が管理する水門等 約9千施設のうち遠隔監視・操作が可能な割合は約20%で、残り多くの水門等は、洪水時に本川から支川に逆流しないよう、操作員が手動でゲートを制御していますが、人手不足などの問題解決としてDX 化の動きが急務となっています。現状のIoT 多点観測システムは、水位・雨量・カメラ監視の機能を持ちますが、本インターフェースの拡充によりゲート操作の判断支援が可能となります。

主な特長

  1. 入力センサの2ch化と近接スイッチ接続追加により、水位計、近接スイッチが最大2台接続可能となり、水門の内外水位や開閉状態など、樋門・樋管のスライドゲート、フラップゲートの遠隔監視が低コストで実現できます。

  2. 警報出力追加により、水位が警報水位超過時には回転灯や表示灯により、現地に警報を発報できます。

  3. 見える化システム(関連製品)と組み合わせることで、パソコンやスマートフォンのWebブラウザを用いて、収集した観測データの閲覧や一般公開が可能です。

  4. カスタマーセンターでは観測機器を常時監視し良好な状態を維持します。機器異常の予兆や機器の故障を検出した場合はアラート発生により状況を把握し、直ちに対策を講じることで長時間の欠測を防ぐことができます。

図2:見える化システム画面イメージ



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