導入事例1 河川水位、雨量などの「見える化」と災害情報管理の一元化を実現

課題

  • 多発する局地的豪雨、河川水位上昇に伴い監視体制強化が急務

  • 複数の災害情報を効率的に管理、共有化したい

  • 地域住民へ正確な災害情報を迅速に伝達したい

  • 災害対応職員の安全確保と人員不足を解消したい


成果

観測データの見える化で、遠隔にて視覚的に現場状況を把握することが可能
地域住民は、スマートフォンなどで簡単に観測データや災害情報、避難指示、避難所の混雑状況などを確認可能に
電子地図上で災害状況、避難指示発令、避難所開設状況などを共有することで、災害対策の検討時間を短縮
カスタマーセンターで観測機器を遠隔監視し保守管理業務の代行と、良好な観測機器状態を維持

導入前の背景と課題

近年、数十年に一度と予測されていた大規模災害が頻発し、多くの逃げ遅れや経済損失が発生していることから、自治体は災害対策の強化に取り組んでいます。しかし、現地の監視装置や情報共有システムの不備、人員不足、経験不足などが原因で、適切な避難指示の発令や避難所・物資の管理など、災害対策全般において課題を抱えています。
神奈川県秦野市様においても局地的豪雨などに伴い、水位、雨量の観測局を増やす必要性を感じておられました。
また災害情報は電話や書面などのアナログな手法で管理されており、効率的な運用が難しい状況にありました。


導入のポイントまたは経緯

当社は神奈川県秦野市に事業所を構え、地元の災害対策の強化に積極的に取り組んでおり水位計やカメラの設置により、河川の増水や降雨を視覚的に把握できるようにしました。また遠隔監視に加え、より効率的な災害管理を低コストで実施できるよう、秦野市防災課職員と共に検討し「災害情報管理システム」を開発しました。
このシステムによりパソコンやスマートフォンから、現地状況の確認と災害情報の一元管理が可能になりました。


システム概要

災害情報管理システムは、現地状況を監視する観測局とデータの収集・配信、および災害情報の管理を行うYDKクラウドで構成されています。
自治体職員は、パソコンやスマートフォンのブラウザを通じて状況監視、災害情報の収集、対策状況の共有の他、避難発令情報、避難所開設状況の配信が行えます。
地域住民は、水位、雨量、カメラ画像の確認の他、自治体からのお知らせや、避難発令情報や避難所開設状況の確認ができます。
また外部のオープンデータとの連携が可能で、必要な情報を地図上に表示することができ状況把握や判断に効果的です。
さらに、カスタマーセンターでは観測局の機器を管理・監視し、職員の手間を減らすことができスムーズに運用することができます。

特長
災害情報の一元管理 :現地状況の確認、避難所管理、避難指示発令、対応状況の共有
使いやすいシステム :共同開発により自治体の課題解決した機能性と利便性を備えている
低価格       :本当に必要なものを残し低価格化を実現
          (大規模システムの1/5程度)
職員の手を煩わせない:カスタマーセンターによる機器管理・監視
継続した機能拡充  :要望に合わせて観測要素や災害情報の管理機能を拡充


導入後の成果

システム導入により、自治体職員の業務効率が向上し、住民の防災意識も高まっています。
情報共有や報告業務のデジタル化により対応時間が短縮され、職員の負担が軽減されています。
住民向けのシステム説明会や防災訓練を通じて防災意識が向上し、システムへのアクセス数も増加しています。
また、河川の増水状況などが簡単に確認できるため、危険な現場への出動が不要となり、安全確保に貢献しています。


お客様プロフィール

秦野市は神奈川県央の西部に位置し、広さ103.76km²で県内19市中5位という広大な地域を擁しています。丹沢の麓に広がり、市域の半分は山林に覆われており、市街地は四方を山に囲まれ、夏は涼しく冬は雪が少なく住みやすい山紫水明な気候が特徴です。
この地形的特徴から自然災害に対する備えが非常に重要であり、総合防災情報システムを導入し防災活動、防災対策に取り組んでいます。




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